日本科学者会議山口支部ニュース 第202号(通算)(2023年11月24日) |
つ う し ん |
WEB版 2023-11-28 |
「中間貯蔵施設」建設をめぐって |
---|
2023年8月2日、中国電力は中間貯蔵施設の建設に向けての立地調査を上関町に申し入れた。
これに応えて、8月18日に臨時町議会が開かれ、意見を述べた10人の議員のうち反対を表明したのは3人という中で、
西哲夫町長は受け入れを正式に表明した。その前後には、現地では上関原発立地のために中国電力が取得した
敷地内の四代地区に近い山地で地質調査準備を始めていると報じられている注1)。
注1:中国電力は8月21日にボーリング調査のために森林伐採届を上関町に提出していたが、
期限切れの11月19日になっても伐採に着手していない。 2023年10月 つうしん編集部
|
YU学び舎第32講 |
「アベノミクスとは何だったのか」話題提供者 下関市立大学 関野秀明教授 |
---|
9月17日(日)に山口市内の総合保健会館の一室で開かれたYU学び舎第32講は、下関からみえた
関野教授により表題の講演があり、オンライン参加を含め約50名の市民が参集して活発な質疑も行われた。 |
JSA山口支部定期大会のお知らせ |
別添資料のように山口支部定期大会は12月17日(日)午前に開催されます。支部事務局では会員各位に参加確認票の事前提出をお願いしています。詳しくは別添資料。
JSA山口支部事務局長 大和田正明
|
支部活動日誌 6月29日 支部ニュース「つうしん」No.201 発行7月23日 総がかり行動やまぐち県民集会 講演「沖縄のいま」 講師 前泊沖縄国際大学教授 参加者約300名、支部会員5名参加 7月30日 宇部憲法講演会 講演「改憲は私たちをどこに導くか-自民党改憲案と安保三文書」講師 松原会員 9月17日 ミニ講座「YU学び舎」第32講 「アベノミクスとは何だったのか」 講師 関野下関市立大学教授 参加者約50名、支部会員4名参加 10月22日 山口地域労連学習会 「憲法9条と軍事費」講師 松原会員 |
編集後記
編集人が48年間勤めた大学を離れると、とたんにキャンパスに行くことすらも敷居が高くなってしまい、
これに輪を掛けるように老いの学びを始めてしまったせいで、編集活動が滞っていることをお詫びしたい。ところで11月17日の衆議院文部科学委員会で国立大学法人法改正案が可決されたと新聞片隅に報じられている。 大規模大学に学長と外部委員を含む3人以上の委員からなる「合議体」を文科相の承認を受けて設置するというもので、 行財政誘導で政府財界の意向を直に大学の運営方針として決めることが出来るようになる。 この合議体は大学ファンドからの支援を受ける国際卓越大学に設置すると数年前から言われていたが、 ファンドが赤字の中、卓越大学は今年度は東北大1校の選定に終わった。しかし、東大、京大、阪大、名古屋大 (東海国立大学機構)にも合議体の設置を義務付ける。国に逆らわれないようにするという意図が見え見えである。また、 その他の国立大にもおくことが出来るとされており、ゆくゆくは対象校が拡がることは必至。恥ずかしながら、地方大学は 卓越大学とは無縁と思っていたので、こういうことになろうとは最近まで気づかなかった。 まさに国立大学法人化からの一連の流れは「茹でカエル」のごときだ。 わが国の創造的研究成果が少なくなったと叫ばれているが、多くの論者の指摘通り、国立大学の法人化とセットの 運営費交付金その他の基盤的経費の削減のため、成果に追い立てられることなく自由で創造的に研究する環境が失われた。 さらに人件費削減を念頭に導入されてきた研究者の任期制が大量の路頭に迷う人材を輩出していることにも原因がある。 優秀な人材は大学院を敬遠している。将来に展望がなくなれば大学生の学力低下も起こってくるであろう。教育・研究は国家百年の大計とはいつの時代の言葉であろうか。 |
JSA山口支部事務局 〒753-8511 山口市吉田1677-1 山口大学教職員組合気付 Tel 083-933-5034 Fax 083-921-0287 e-mail fuy-union(at)galaxy.ocn.ne.jp 教職員組合のメールアドレスは6月より変更となっています
|