ミニ講座 YU学び舎第5講(2017年5月31日) 概要
「共謀罪」と「テロ等準備罪」について考える
JSA山口支部「つうしん」No.180より転載

 

第5講 (5月31日) 「共謀罪」と「テロ等準備罪」について考える

 第5回目となるミニ講座は「『共謀罪』と『テロ等準備罪』について考える」というテーマで5月31日,山口大学教育学部にて開催され,市民を含めて24名が参加しました。憲法学が専門の松原会員が国会で審議中の法案はどういうものなのか,テロ対策と関係があるのか,これが成立したら現行刑法の原則の大転換となり市民の自由な行動を阻害するおそれがあるのではないか,と問題点を述べました。さらに,わが国では1970年以来13のテロ防止関連条約を締結済みであり,国際組織犯罪防止条約に不可欠と言う政府の根拠はないと指摘し,国連人権理事会のジョセフ・カナタチ特別報告者が政府へ提出した危惧の念の書簡も紹介しました。
 この基調報告を受けて参加者の活発な質疑・意見発表が行われました。講座の最後に反対声明の文案が提案され,賛同者を集めて国会並びにマスコミに発信することが提起されました。
 そして1週間後に77名の山口大学関係者の賛同を添え,「市民の自由な行動を阻害する『共謀罪』の創設は絶対に許さない」との反対声明を記者発表すると同時に,両院議長および主要政党宛てにFAXを送信しました。


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